葬送のフリーレン1巻

今人気の漫画、葬送フリーレンについて書きたいと思います。
この漫画はゲームのRPGにあるような魔法や魔族、エルフ、ドワーフなどが存在する世界です。
しかしながら、すでに魔王は勇者に倒されており他の漫画とは違うテイストの物語です。
この記事によってこれから読んでみたい、読み返したいと思ってもらえると嬉しいですね。

●登場人物

勇者ヒンメル:人間。自分の彫像を作ってもらうことが好きな勇者。
戦士アイゼン:ドワーフ。非常に頑丈な戦士。
僧侶ハイター:人間。酒好きの生草坊主。二日酔いで使い物にならないことも・・・。
魔法使いフリーレン:エルフ。物語の主人公です。非常に優秀な魔法使いですが、ミミックに食われかけたりとドジな一面もあります。

●第1話 冒険の終わり

勇者凱旋。
ヒンメル「帰ったら仕事を探さないとな・・・。魔王を倒したからといって終わりじゃない。この先の人生の方が長いんだ。」
物語は10年の旅を得て勇者一行が魔王を倒し、王都に戻るところからはじまります。

王都に戻ると、民衆に歓迎され王様から労いの言葉をもらいます。
宴の夜。一行は50年に一度の【半世紀(エーラ)流星】眺めます。

フリーレン「街中だと見えにくいね。50年後、もっと綺麗に見える場所知ってるから案内するよ」
と、軽い感じで言うフリーレン。

ヒンメル「ふふ・・・。そうだな、皆で見よう」
と勇者ヒンメルは少し呆れたように、そして嬉しそうに返します。

エルフの寿命は長く時間の感覚が人間とは違うのです。

王都に残るヒンメル・アイゼン・ハイターに対して、フリーレンは魔法収集の度に出ます。

50年後…..ヒンメルに預けた暗黒竜の角を取りに行くためフリーレンは王都に戻ります。

ヒンメルに再び会ったフリーレン。

フリーレン「老いぼれてる・・・。」
ヒンメルはヒゲを生やし、禿げ上がっていました(笑)

そして50年前の約束通り、再び4人で【半世紀(エーラ)流星】をフリーレンのオススメの場所へ見に行きます。

その場所へ向かう途中、過去の冒険を懐かしく思い出すヒンメル。
半世紀流星をみたヒンメルは冒険に終止符を打つかのように「綺麗だ。」と一言。

半世紀流星の後、しばらくしてヒンメルは天へと召されます。

葬儀の中で、悲しい感情になれないフリーレン。「だって私この人の事、何も知らないし・・・たった10年旅をしただけだし・・・人間の寿命は短いってわかっていたのに・・・なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう・・・。」と後悔をするのです。

ヒンメルの葬儀後、ハイターは聖都に戻りフリーレンは再び魔法収集の旅に出ます。

しかし、今度は魔法収集だけではなく「私はもっと人間を知ろうと思う。」とヒンメルに対する後悔から人間を知るために旅に出るのです。

●第2話 僧侶の嘘
勇者ヒンメルの死から20年後、中央諸国聖都シュトラール郊外。

旅先で会う人とはなるべく関わるようにしているフリーレン。聖都への買い出しの途中、ハイターに会いに行きます。
そこでハイターの元で世話になっている戦災孤児のフェルンに出会います。
フリーレン「ハイターにはたくさん借りがある、死なれる前に返しに来た。」
ハイター「では一つ頼み事を。弟子をとりませんか?」
とフェルンの事をお願いされますが、旅の足手まといになるからとフリーレンはこれを断ります。

断られたハイターは「では別の頼み事を」っと、死者の蘇生や不死の魔法が記されているとされる魔導書の解読をお願いします。
また、解読の片手間にフェルンに魔法を教えてほしいとお願いをするのです。
解読の期間は5〜6年。それならとフリーレンは了承します。

ハイターのもと、魔法の研鑽を積んでいたフェルンですが一人前になるまでには至っておりませんでした。
魔法はほどほど好きというフェルン。ただ、ハイターを安心させるためハイターが亡くなる前に一人前の魔法使いになりたい・・・。ハイターに命を救われた彼女は一人前になることでハイターに恩返しをしたいのです。
フェルンはフリーレンに師事することで成長していきます。

しばらくの月日が経ち魔導書の解読を終えたフリーレンですが、そこには死者の蘇生も不死の魔法も記されてはいませんでした。ですが、その間フェルンは一人前と遜色のない魔法使いへと成長を遂げます。

ハイター「そうですか、間に合いましたか。もう足手まといにはなりませんね。」
フリーレン「謀ったなハイター。」

ハイターのフェルンへの想いを聞くと涙するフリーレン。
ハイター「フリーレン、あなたはやはり優しい子です。」

以前、ハイターになぜフェルンを助けたのか聞いたフリーレンですが、ハイターは「勇者のヒンメルならそうしました」と応えます。
それを思い出し、フリーレンは「じゃあ私も、そうするとするかな。」
と、フェルンを連れて行く決意をします。 (ヒンメルがどれだけ信頼されていたわかる一コマですね。)

やがて天へと旅立つハイター。
そして一人前に成長したフェルンはフリーレンと共に旅に出るのでした。

●第3話 蒼月草
勇者ヒンメルの死から26年後。中央諸国ターク地方。

地味な依頼をこなし、魔法を収集しながら旅を続けるフリーレン達。
ある村で汚れたヒンメルの銅像をキレイにする依頼を受けます。過去にヒンメル達が村を救った事で、建てられた銅像。フリーレンはキレイにした銅像にヒンメルの故郷の花、蒼月草を添えたいと考えます。フリーレンには花を出す魔法がありますが、見たことのない花を出すことはできません。
そこで蒼月草の花を探すことにしますが、村人から蒼月草は絶滅したと聞かされます。フリーレンはその話を聞いても諦める事なく探します。
半年探しても見つからず、フリーレンには人々を救う力があるのに時間を無駄にするのは勿体ないと探すのをやめさせたい、フェルンですが。フリーレンは「私が探した魔法を褒めてくれた馬鹿(ヒンメル)がいた。」と魔法を収集する理由を説明し、ヒンメルのために蒼月草の花を苦労のすえになんとか探し出すのでした。

●第4話 魔法使いの隠し事

勇者ヒンメルの死から27年後。公益都市ヴァルム。
フリーレンとフェルンは手分けして、物資の買い出しをすることに。
ほぼ日常必需品の買い出しなのに、手分けをする事に疑問を感じるフェルン。(フリーレンは自由にさせると、ろくな物を買ってこないため不安。)
フリーレンを信用できずに尾行する事にします。フリーレンはアクセサリーショップに寄ったり、スイーツのお店を探したり・・・。怪しいところはありませんでした。
宿に戻るとフリーレンはフェルンに「たまには甘いものでも食べに行こうか。」と誘います。
・・・・この日はフェルンの誕生日なのでした。アクセサリーもフェルンへのプレゼントだったのです。スイーツを何にしようかと悩むフリーレン。今日のスイーツの気分は、「メルクーアプリンですね。」っとフリーレンの気分を言い当てるフェルンに対して、今まで人間に興味をもっていなかったフリーレンは「私はフェルンのこと何もわからない。」っと、謝ります。
しかし、フェルンは「あなたが私を知ろうとしてくれたのが、堪らなくうれしいのです。」と、プレゼントのアクセサリーを受け取りました。

人間の気持ちを知りたいフリーレンは「できる限り、ヒンメル達との冒険の痕跡を辿って行きたいかな、風化する前に」と次の旅に出かけるのでした。


●第5話 人を殺す魔法

勇者ヒンメルの死から27年後。中央諸国グレーセ森林。
防御魔法の訓練をするフェルンとフリーレン。
全方位魔法にどう対処するか。
防御魔法は優秀だが魔力の消費が大きく、広範囲にすると数十秒で魔力切れを起こします。
着弾の瞬間に部分的に展開するのが最も効率がよいのです。
生存率に直結するからと防御魔法ばかり練習させるフリーレン。
次の目的の村に着くと、村人にクヴァールの封印の場所を聞きます。
クヴァールは80年前に村で悪逆の限りを尽くした魔族です。それを過去に勇者一行が封印をしました。
その封印がまもなく解けてしまうため、討伐にきたフリーレン。(ヒンメルが顕在の30年前まではヒンメルが封印の様子を見に来ていました。)

過去にフリーレン達がクヴァールを封印した理由。それは単純に相手が強かったからです。
クヴァールの開発した攻撃魔法【ゾルトラーク(人を殺す魔法)】。当時は防御する術がありませんでした。

翌日、クヴァールの封印を解くと魔王の死を知ったクヴァールは「では、敵討ちといこうか。」と戦闘をしかけます。
フリーレン達にゾルトラークを放つクヴァール。しかし、80年経った今では研究され尽くして防御方法も開発され、一般攻撃魔法と成り下がっていました。
ならばと全方位攻撃をするクヴァール。これもフリーレンと訓練をしたフェルンとフリーレンには通用しません。
フリーレンはクヴァールにむかってゾルトラークを放ちます。
かくして、クヴァールは自分が開発した魔法によって敗北してしまうのです。

村人(過去に助けた村の少年)「ヒンメル様の言葉を信じて待ったかいがありました。」(フリーレンがいつか討伐に来ると言った、ヒンメルの言葉)

フリーレンは村人達に感謝されますが「村人はヒンメルを信じていたんだよ」だから直接の感謝ではないと言うフリーレン。しかしフェルンは「ヒンメル様はフリーレン様を信じていたのだと想いますよ。」とフリーレンに言います。

ヒンメルはフリーレンが村に討伐に来ることを信じていたんですね。その事に気づき、嬉しそうなフリーレンなのでした。

●第6話 新年祭
ヒンメルの死後から28年後。中央諸国グランツ海峡。
以前は透き通るようなキレイな海だったこの地は、航行の難所であり色々な物が流れ着いた結果掃除する人手も足りなくなり、今では荒れた海岸になってしまっていました。フリーレン達は【大魔法使いフランメの著書(偽物)】を報酬に、この海岸の掃除を頼まれます。
3ヶ月間、ひたすら掃除をするフリーレン達。
村人(村長かな?)に新年祭までに間に合いそうか問われます。
この村では新年祭に日の出を見る習慣があり、透き通るようなキレイな海に反射してとてもキレイなんだそうです。フリーレンは過去に訪れてますが、朝が弱いため見ることができていません。
フリーレンにも見てほしかった、ヒンメル。「君にも楽しんでほしかったんだよ。」
そう言われた過去から、今回は日の出を見ることにします。

フェルンと日の出を見るフリーレン。フェルンのに「少し楽しそうです。」と言われますが、それはフェルンが笑っていたから・・・。」と応えます。
そこで皆で見る日の出の楽しさに気づくのでした。(ヒンメルは皆で何かを楽しむ事を伝えたかったのかもしれませんね(^^))

●第7話 魂の眠る地
勇者ヒンメルの死から28年後、中央諸国ブレット地方。
戦士アイゼンのいるこの地。
30年振りにアイゼンを訪ねるフリーレン。
ハイター同様にアイゼンにも何か手伝う事がないか問うと、大魔法使いフランメの手記を探してほしいというアイゼン。
フランメの手記はほとんどが偽物ですが、この手記に関しては本物でした。
ハイターが聖都に残されたフランメの記録をまとめ上げ割り出していたのです。
アイゼン「本物の手記はフォル盆地のどこかにある。フリーレン、お前なら知ってるはずだ。」

フリーレンはアイゼンになぜ手記を探すことにしたか問います。
アイゼンとハイターは30年前のヒンメルの葬儀の際に、フリーレンがもっとヒンメルを知っておけばと後悔の念を口にした事を気に病み、その言葉は直接ヒンメルに伝えてやるべきものだと考えていました。
大魔法使いフランメの手記には死者と対話した記録が残っているとされています。それを手がかりにフリーレンにヒンメルと話をしてもらいたいと思っているのです。

フランメの手記は大樹に守られた建物の中に隠されていました。
フランメの手記が本物か問うフェルンに対し、「これは本物だよ。」っと、フリーレンは応えます。
フリーレンは大魔法使いフランメの1番弟子のため、本物だとわかるのです。

手記には【大陸の遥か北の果て。この世界の人々が天国と呼ぶ場所、オレオール(魂の眠る地)にたどり着いた。そこは多くの霊が集まる場所で、私はかつての戦友達と対話した。この世紀の発見は魂の研究を飛躍的に進歩させるだろう。」と記されています。

具体的にはどのあたりでしょう?フェルンが問うと、「大陸北部エンデ・・・今は魔王城がある場所だ」とフリーレンが応えます。

あまり気のりしないフリーレンに対して、「フリーレン。オレオール(魂の眠る地を探してヒンメルと話すんだ。・・・俺を手伝ってくれるんだろ?」とアイゼンがフリーレンを焚き付けてその気にさせるところで1巻が終わります。

●読んだ感想
今までのファンタジーものとは少し違い、魔王を倒した後の世界というのがとても面白いですね(^^)
ゲームでもラスボスを倒したら、その後モンスター達はどうなるのだろう?主人公達のその後は?世界は平和になるのかな?なんて疑問に思うことがあります。そんな疑問を形にした漫画だと想います。また長寿命な主人公のエルフが、人間と意識的に関わることによって少しずつ変わっていくのも単純な成長物語と違いとても面白いと思います。(それと単純に登場人物たちが可愛いwww)
ぜひ、実際に漫画を読んで欲しいですね(*^^*)
今後、フリーレンがどんな風に変わっていくのか楽しみです。




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